ツアーはまず、ティエンムー寺についた。この寺の見どころのひとつ、七層で八角形のトゥニャン塔(慈仁塔)の前では、この塔をバックに写真を撮る旅行者たちで賑わっていた。そうしてもうひとつ、この寺を有名にしているのは、かつてこの寺の僧であり、ベトナム戦争時の仏教弾圧に抗議し焼身自殺したティック・クアン・ドックが、当時はサイゴン市と呼ばれていた今のホーチミン市まで実際に乗って行ったオースティンA95が展示してあることだ。ただ、こちらにはあまり人はいなかった。
次に王宮に向かうためにボートに乗るというガイドの説明があり、ボートは進み出したが、急なシャワーのため対岸の船着場で少し待機となった。結果的にコースが少し変更になり、雨を避けるため、王宮の後に回る予定になっていたドンパ市場を先に訪れ、その後、王宮へ向かうとの案内があった。
最初に乗ってきたミニバンが船着場に到着しドンパ市場へ向かった。バンは5分ほど走って市場に着いた。正直、市場の中はそれほど興味の湧くものではなかった。ホーチミンのベンタイン市場ほど観光地化されていなさそうで、いかにもベトナムらしい雰囲気はあったが、別にこれと言って欲しいものがあるわけではなかった。
ドンパ市場にいたのは20分ほどだったと思う。僕たちは、もう一番に乗り王宮へと向かった。この頃には雨も止み、青空も見え始めた。合わせて気温も上昇し、バンで配られたミネラルウォーターを王宮見学中にはついに飲み干した。ベトナム最後の王朝であるグエン王朝の王宮は1800年代初頭に建てられてこともあって、すでに200年が経過し経年劣化のためか、色々なところで改修工事が行われていた。
王宮見学の後は、ランチへと連れて行ってくれた。お店は市街地から外れた周囲が雑木林に囲まれた場所にあった。レストランというより、ごく普通の一般家庭のような雰囲気で、おそらくツアー客相手を専門にしているのだろうと思った。メニューはセットのようなものが一種類あるだけであったが、料理はとても美味しく、ごく普通のフエ料理を食べられてとても満足だった。ミネラルウォーターを飲み干していたので、別料金ではあったけれど、コカ・コーラをもらった。値段は日本で飲むのと同じくらいであった。
ランチ後はノンラー村と線香村にまず行き、色鮮やかな線香をみた。日本を発つ前、ネットで事前に情報収集をしていて、およそ想像がついていたが、正直それ以上の感動は、残念ながらあまりなかった。その後、ミンマン帝廟そして、最後にカイディン帝廟を訪れた。ミンマン帝廟では、個人でやってきたという日本人旅行者の夫婦に出会うことができた。お互いで写真を取り合っていたので、「よかったらお二人のお写真を撮りましょうか?」と声をかけたが、僕が日本人だったことで驚いたようだが、写真を撮ってあげると喜んでくれた。二人は、個人でGrabを手配したと言っていた。複数ならきっとその方が安上がりなのかもしれない。あるいは、見たい場所が限られていたのかもしれない。
ツアーは17:00までの予定であったが、少し早めにホテルまで送り届けてくれた。きっと参加人数が少なかったからだろう。ホテルでひと休みしたあと、新市街にある繁華街に向かい、少し早めに夕食をいただいた。フエにはいくつかの名物料理があるが、特に「バイン・コアイ」と「ネムルイ」が美味しかった。バイン・コアイはホーチミンにあるバイン・セオ同様、ベトナム版お好み焼きとも言えるもので、バイン・セオに比べサクサクの生地で、野菜のかき揚げの食感に近い。また、ネムルイはレモングラスの茎に豚肉のつくねが巻かれている料理で、じっくりと焼かれた肉にレモングラスの香りと風味が混じり、茎を抜き取ったこの肉と野菜と一緒にライスペーパーで巻き、生春巻きのようにして食べる。フエ名物というピーナッツを使った漬けダレも美味しい。
実は今回の旅では、ベトナム中部の世界遺産を訪れるというものとは別に、名物料理を食べるということを旅の命題にしていたので、そちらもなんとかクリアでき、満足なフエ滞在であった。
『ベトナム中部、フエとホイアンへの旅③』へと続く。



今日は、ベトナム中部、フエとホイアンへの旅、第二弾でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
では、次回の第三弾をお楽しみに!
みなさまの旅が少しでの素敵でありますように!
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