歴史と美を訪ねる長野旅
『善光寺と松本城 長野県の2大名所を巡る新幹線と特急の旅①』から続く。

▶︎2日目
松本市は、その美しい景観と歴史的な建造物で訪れる人々を魅了している。特に「松本城」と「旧市街の井戸巡り」が、松本市内の代表的な観光スポットとして知られている。
今日はその松本城といくつかの井戸、そして旧関谷学校を巡る予定だ。
1階のレストランで提供されるビュッフェ形式の朝食を存分にいただいた後、部屋に戻り荷物の整理をし、チェックアウトした。ロビーにあるソファーは、このホテルの謳い文句の通り民藝家具だった。少しの時間、ソファーに腰掛けて雰囲気を堪能した。座り心地も良い。
雨模様だった昨日と違い、この日は快晴だった。カメラを首にかけ、歩いて松本城へ向かう。改めて見てみると、「烏城(からすじょう)」の愛称で親しまれている、その黒い外壁が印象的である。日本には江戸時代の天守閣が現存する城が21か所あって、松本城もそのひとつだ。今はそれほどの人数ではないが、桜の季節になると観光客で賑わうのが理解できる。
昨日は入らなかった内部へ入った。内部は旧な階段が多く、尚且つ狭い。きちんと整備はされているが、どことなく歴史の重みを感じる。
松本城を出て、旧開智学校へ向かうために「タウンスニーカー」という周遊バスを利用した。この周遊バスは松本駅を起点に3つのコースが設定され、このバスを利用すれば松本市内の主な観光地は見て回れる、大変便利なバスだ。もちろん通常の路線バスもあり、これらも合わせて活用すれば、より便利だろう。
松本城のバス停からタウンスニーカーに乗って10分ほどで、旧開智学校がある最寄りのバス停につく。ただ、この当時(2022年)は耐震工事の改修中のため内部には入れず、外観からの見物だけになった。その代わり、近く時ある旧司祭館を訪れることにした。この旧司祭館は明治時代に建てられた洋風の建物で、かつては宣教師の住居として使われていた。一般公開もされており、その美しい建築と歴史を感じることができるスポットとして人気を集めているそうだ。内部には当時の家具や調度品も展示されている。
次に来た周遊バスで市内の中心地と思われる場所まで向かう。まずは縄手通りを散策した。この辺りは、昔ながらの風情が残る商店街で、江戸時代の宿場町の雰囲気を感じさせる場所だ。通りには土産物店やカフェが軒を連ねている。
特に目を引くのは、通りの中央を流れる小川で、この清らかな流れが通り全体に涼やかな空気をもたらしている。この小川にはカモやコイが泳いでおり、散策する人々の癒しスポットとなっている。また、通りのあちこちには「かえる大明神」と呼ばれるカエルの石像があり、これもこの通りの名物となっている。
松本市の楽しみ方のひとつに、「旧市街の井戸巡り」というものがある。これらの井戸はかつて市民の生活に欠かせない存在であり、今でも多くの井戸が保存されており、その清涼な水を楽しむことがでる。井戸は地域ごとの特徴を持ち、各々に歴史や伝説が語られているそうだ。
実際、泊まったホテルの近くには「中町 蔵の井戸」があった。この井戸は江戸時代から存在し、かつては中町地区の重要な水源として利用されていたというものだ。周囲には古い蔵が立ち並び、当時の面影を色濃く残している。
中町通りを散策しつつ、伊織霊水に立ち寄った。伝説によれば、この井戸の水は昔から霊水とされ、その効能は多岐にわたると言われているそうだ。井戸の周囲には古い石畳が敷かれ、静かな佇まいは人々の心を和ませそうだ。毎年「水祭り」が行われ、その時期には観光客で賑わうようだ。
通りを駅の方向へ戻り「源智の井戸」を目指す。こちらは松本市内でも最も有名な井戸のひとつと言われている。鎌倉時代にさかのぼる歴史を持ち、源智という名の僧侶がこの井戸を掘ったという伝説が残されている。井戸の周囲には、古い木造の建物や石畳の道が広がり、昔ながらの風情を感じられるエリアだ。
そうこうしているうち、気がつけばお昼近くになっていた。昼食は事前にチェックしていた「時代遅れの洋食屋 おきな堂」でいただくことにしよう。12時より少し前にお店に入ったので、ランチの混雑を避けることができ、すぐに席につくことができた。せっかく来たのだからと、この店でいちばんの人気メニュという「ボルガライス」なるものをいただいた。オムライスとハヤシライス、そしてチキンカツがワンプレートになっているものだ。創業90年という老舗の味を存分に味わう。それなりの出費にはなるが、これも旅の醍醐味のひとつであろうと、自分を納得させる。昼食後は、市内を散策しながら駅へと向かう。15分ほどで駅に辿り着いた。帰りの特急あずさの出発までは時間があったため、駅のビルを少し見て回ったが、特に目につくものはなかった。
今回の旅で実感できたのは、松本市内は豊かな歴史と文化を堪能できる場所ということだ。善光寺と松本城は長野県を代表する観光名所だが、これらを巡る旅は長野の歴史と自然の美しさを存分に楽しむ絶好の機会と言えるだろうな。





今日は、善光寺と松本城 長野県の2大名所を巡る新幹線と特急の旅②でした。
この旅行記はこれで完了です。最後までお読みいただき、ありがとうございます。
では、次回の記事をお楽しみに!
みなさまの旅が少しでも素敵でありますように!
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